屋根材って色々あるけど、どれがいいの?
この記事では、そんな疑問を解決します。
この記事のポイント
- 屋根材の種類とメリット・デメリット
- 見積の金額はどのくらい?
- 屋根材の選び方
- まとめ
屋根材の種類とメリット・デメリット
屋根材は種類が色々ありますので悩みどころの1つでもあります。主に住宅で使用される屋根材のメリット・デメリットについて詳しく解説しましたので家づくりの参照にしてみてください。
①陶器瓦
日本の伝統的な屋根材で、粘土を高温で焼成したもの
価格帯 1㎡あたり8,000円~10,000円程度
重量 | 耐風性 | 遮音性 | 断熱性 |
---|---|---|---|
非常に重い | ◎ | ◎ | ◎ |
メリット
- 耐久期間が非常に長い(50年以上)
- メンテナンスコストが安い(再塗装などの手入れ不要)
- 色などの製品バリエーションが豊富
デメリット
- 重い(建物自体に強度が必要)
- 初期コストが高い(材料費・施工費)
主なメーカー・商品
製品名 | 単価 | メーカー |
---|---|---|
イーグル エクサ | 8,500円/㎡~(役物別途) | マルスギ |
セラムシリーズ | 8,000円/㎡~(役物別途) | 新東 |
スーパートライ110シリーズ | 9,700円/㎡~(役物別途) | 鶴弥 |
②スレート
セメントと繊維素材を薄い板に加工したもの
価格帯 1㎡あたり4,000円~6,000円程度
重量 | 耐風性 | 遮音性 | 断熱性 |
---|---|---|---|
軽い | 〇 | 〇 | 〇 |
メリット
- 初期コストが安い
- 色などの製品バリエーションが豊富
- 施工が易い
デメリット
- メンテナンスコストがかかる(耐久年数25年~30年程度)
- コケや藻が生えやすく汚れやすい
- 割れやすい
主なメーカー・商品
③ガルバリウム鋼板
アルミニウム・亜鉛・シリコンの3つの素材で作られた薄い鉄板の合金
価格帯 1㎡あたり5,000円~7,000円程度
重量 | 耐風性 | 遮音性 | 断熱性 |
---|---|---|---|
非常に軽い | 〇 | △ | △ |
メリット
- 耐久年数が長め(30年~40年)
- 防火性・防水性・耐震性が高い
- 汚れにくい
デメリット
- 断熱性・遮音性に欠ける(但し欠点を克服した商品もある)
- 施工コストが割高(専門職による施工)
- 傷や凹みに弱い(錆びる・腐食)
主なメーカー・商品
見積の金額はどのくらい?
屋根工事の金額は、一般的な戸建ての場合、おおよそ60万円~120万円程度となります。
簡単なチェックの計算式がありますので見積と比較してみてください。
屋根平面の面積×勾配伸び率×屋根材単価=概算見積金額
例1)条件 屋根平面の面積100㎡ 陶器瓦 5寸勾配の場合
100㎡×5寸勾配(伸び率1.118倍)×単価(8.000円~10,000円)=894,400円~1,118,000円程度
例2)条件 屋根平面の面積100㎡ スレート 3寸勾配の場合
100㎡×3寸勾配(伸び率1.044倍)×単価(4.000円~6,000円)=417,600円~626,400円程度
例3)条件 屋根平面の面積100㎡ ガルバリウム鋼板 2.5寸勾配の場合
100㎡×2.5寸勾配(伸び率1.031倍)×単価(5.000円~7,000円)=515,500円~721,700円程度
勾配(寸) | 勾配伸び率 | 勾配(寸) | 勾配伸び率 |
---|---|---|---|
1 | 1.005 | 3.5 | 1.050 |
1.5 | 1.011 | 4 | 1.077 |
2 | 1.020 | 4.5 | 1.097 |
2.5 | 1.031 | 5 | 1.118 |
3 | 1.044 | 6 | 1.166 |
屋根材の選び方
屋根材の選び方をまとめました。それぞれにメリット・デメリットがありますので、どこを重視するのか参考になればと思います。
チェックリスト
- 初期コスト 陶器瓦>ガルバリウム鋼板>スレート
- トータルコスト スレート>ガルバリウム鋼板>陶器瓦
- 耐久性 陶器瓦>ガルバリウム鋼板>スレート
- 重量 陶器瓦>スレート>ガルバリウム鋼板
- デザイン性 ガルバリウム鋼板>スレート>陶器瓦
まとめ
今回は屋根工事の説明と見積のチェックポイントをご紹介しました。基本的にメーカーや工務店はきちんと見積を作成する部署がありますので金額を誤魔化したり割増することは少ないと思いますが、自分できちんとチェックすることは非常に大切だと思います。
なお本記事においての単価はあくまで一般的な平均値であり、地域や土地の状況・周辺環境等によっても変わりますので、参考程度です。ご了承ください。