見積の基礎工事ってよく分からない。金額も適正なの?
この記事では、そんなお悩みを解決します。
この記事のポイント
- そもそも基礎工事ってなに?
- 用語解説
- 見積の金額は妥当?
- 基礎工事のココをチェック!!
- まとめ
そもそも基礎工事ってなに?
まず、基礎工事とは、建物の土台となる部分を作る作業を言います。一般的には掘削などの土工事、コンクリート工事、型枠工事、鉄筋工事が見積に含まれていると思います。
用語解説
土工事
土工事とは、基礎部分を作るために余分な土を掘削し、整地する作業を言います。
鉄筋工事
鉄筋工事とは、建物の土台となる部分の骨組を作る作業を言います。
型枠工事
型枠工事とは、コンクリートを流し込む枠を組み立てる作業を言います。
コンクリート工事
コンクリート工事とは、生コンクリートを型枠の中に流し込み、建物の基礎を作る作業を言います。
見積の金額は妥当?
次に見積の基礎工事の金額が適正かどうかチェックしていきましょう。
基礎工事の金額と項目の割合はおおまかに下図の通りです。
見積のチェックポイントその1 土工事費用
土工事費用には、掘削費用、余分な土の処分費用、砕石敷き費用などが含まれます。工程的には下の写真までの作業となります。
一般的な戸建ての場合、おおよそ35万円程度となります。詳細なチェックは下記をご参照ください。
掘削費用 1m3あたり3,000円程度 20m3~30m3程度(土地の状況によります) 6万円~9万円程度
残土処分費用 1m3あたり5,000円程度(地域差あります) 10万円~15万円程度
砕石敷き費用 1m3あたり5,000円程度 5万円程度
重機費用 1往復 5万円程度
土工事費用合計 1㎡あたり4,000円程度 1坪あたり13,000円~15,000円程度
いかがでしょうか。意外にも土を捨てる費用は高いということが分かると思います。昨今はきちんと残土処分場に土を捨てなければならないためかなりの金額がかかります。
見積のチェックポイントその2 鉄筋工事費用
鉄筋工事費用には、基礎の骨組みとなる鉄筋の材料費、運搬費、加工組立費が含まれています。
一般的な戸建ての場合、おおよそ35万円程度となります。
鉄筋費用 1㎏あたり130~150円程度 30万円~35万円程度(配筋量によります)
1㎡あたり4,000円程度 1坪あたり13,000円~15,000円程度
見積のチェックポイントその3 型枠工事費用
型枠工事費用には、コンクリートを流し込む枠である型枠の損料(レンタル料)、組立及び解体手間費が含まれています。
一般的な戸建ての場合、おおよそ25万円程度となります。
型枠面積 1㎡あたり4,000円程度 20万円~25万円程度
1㎡あたり3,000円程度 1坪あたり9,000円程度
見積のチェックポイントその4 コンクリート工事費用
コンクリート工事費用には、生コン材料費、打設費、ポンプ車の重機代などが含まれています。
一般的な戸建ての場合、おおよそ60万円~95万円程度となります。コンクリートの費用はハウスメーカーや工務店の基礎部分の仕様(厚みや形状)によって数量がかなり変わってきますので、金額の差も大きいです。詳細なチェックは下記をご参照ください。
コンクリート材料費 1m3あたり18,000円程度 30~45万円程度
コンクリート打設費 1m3あたり16,000円程度 20~35万円程度
ポンプ車重機代 1回あたり5万円程度 15万円程度
コンクリート工事費用合計 1㎡あたり7,000円~10,000円程度 1坪あたり22,000円~32,000円程度
基礎工事のココをチェック!!
基礎工事とは、建物の土台となる部分です。ここがしっかりしていないと弱い構造になったり、建物に重大な影響を及ぼす可能性があります。チェック項目をまとめましたので、確認してみてください。
チェックリスト
まとめ
今回は基礎工事の説明と見積のチェックポイントをご紹介しました。基本的にメーカーや工務店はきちんと見積を作成する部署がありますので金額を誤魔化したり割増することは少ないと思いますが、自分できちんとチェックすることは非常に大切だと思います。
なお本記事においての単価はあくまで一般的な平均値であり、地域や土地の状況・周辺環境等によっても変わりますので、参考程度です。ご了承ください。