見積の仮設工事ってよく分からない。金額も妥当かどうか…
この記事では、そんなお悩みを解決します。
この記事のポイント
- そもそも仮設工事ってなに?
- 用語解説
- 見積の金額は妥当?
- 仮設工事のココをチェック!!
- まとめ
そもそも仮設工事ってなに?
まず、仮設工事とは、これから始まる工事がスムーズに進むよう設けられる一時的な電気・水道設備・足場及び工事完了後の清掃費・建築資材の産廃処理費などを指します。
用語解説
地縄張り
地縄張りとは、建物の1階部分の形や位置を設計図通りに配置するための作業です。
水盛り・遣り方
水盛り・遣り方とは、地縄をもとに基礎の高さを決める作業のことです。
仮囲い
仮囲いとは、建築現場への関係者以外の出入りを防ぐ防犯や事故防止のために設置されるものです。
足場
足場とは、高所作業時に作業員の足掛かりとなる仮に組み立てる作業床や通路のことです。
見積の金額は妥当?
次に見積の仮設工事の金額が適正かどうかチェックしていきましょう。
仮設工事の金額と項目の割合はおおまかに下図の通りです。
見積のチェックポイントその1 足場設置費用
足場とは、高所作業時に作業員の足掛かりとなる仮に組み立てる作業床や通路のことを指します。一般的な戸建ての場合、足場の費用は建物の大きさに比例しますが、おおよそ20万円程度となります。
面積の場合 1㎡あたり700~1000円程度
もう少し詳しくチェックしたい場合は下記を参考にしてみてください。
足場面積=(建物の外周長さ(m)+8m)×家の高さ(m)となります。
※8mは足場を設置するために必要なスペースです。
※家の高さは目安で、平屋=3.5m 二階建て=6mです。
例1)10m×10mの平屋の場合、(40m+8m)×3.5m=168.0㎡
概算費用は168.0㎡×700円~1000円=117,600円~168,000円
例2)6m×6mの二階建ての場合、(24m+8m)×6m=192.0㎡
概算費用は192.0㎡×700円~1000円=134,400円~192,000円 となります。
見積のチェックポイントその2 養生・清掃費
養生費とは、仕上や塗装などで関係の無い範囲が汚れたりダメージを受けないように保護するため養生シートやボードを設置する費用です。一般的な戸建ての場合、おおよそ5万円程度となります。
延べ床面積 1㎡あたり500円程度 1坪あたり1650円程度
清掃費とは、工事によって発生する廃材やゴミの片付け、資材や設備の整理整頓にかかる費用です。一般的な戸建ての場合、おおよそ8万円程度となります。
延べ床面積 1㎡あたり800円程度 1坪あたり2650円程度
見積のチェックポイントその3 産廃処理費
産廃処理費とは、現場で発生する資材や梱包材などのゴミを産業廃棄物として、処分場まで運搬し処分する費用です。一般的な戸建ての場合、おおよそ20万円程度となります。
延べ床面積 1㎡あたり2000円程度 1坪あたり6500円程度
見積のチェックポイントその4 仮設電気水道料
仮設電気水道料とは文字通りですが、工事中に必要となる仮設の電気及び水道の引き込み工事費用になります。一般的な戸建ての場合、おおよそ7万円程度となります。
延べ床面積 1㎡あたり700円程度 1坪あたり2300円程度
仮設工事のココをチェック!!
チェックリスト
- 各項目ごとに金額が明記されているか
- 仮設工事一式計上の場合、金額は妥当か
まとめ
今回は仮設工事の説明と見積のチェックポイントをご紹介しました。基本的にメーカーや工務店はきちんと見積を作成する部署がありますので金額を誤魔化したり割増することは少ないと思いますが、自分できちんとチェックすることは非常に大切だと思います。
なお本記事においての単価はあくまで一般的な平均値であり、地域や土地の状況・周辺環境等によっても変わりますので、参考程度です。ご了承ください。